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低身長とは
医学的な低身長とは、身長がマイナス2SD以下と定義されています。
マイナス2SDとは、100人の同年齢・同性のこどもを身長順に並べ、背の低いほうから2・3番目のことを言います。
もちろん、マイナス2SDの子がすべて異常というわけではありません。
私もずっと低身長で今でも平均身長より低いですし、友人の中には、高校卒業まで明らかに低身長の子がいましたが、数年後に同級会で会った時に頭ひとつ分伸びていてみんな驚いたことがあります。
遺伝的な要因も大きく、親が小柄なら子供も小柄なことが多いです。
しかし、中には病的な何かが原因になって身長が伸びない場合もあり、早期に気付けば改善できる場合があります。
身長測定の結果は数値だけの場合がほとんどですので、これが標準より高いのか低いのか、または順調に成長しているのかを判断するのは、実際には難しいことでしょう。
そこで、測定した数値を記入してグラフにした「成長曲線」を作成することをおすすめします。
成長曲線の作成方法と低身長の原因
成長曲線とは、縦軸に身長、横軸に年齢をとったグラフに標準の伸び方を示した曲線を表したものです。
そこに健康診断で測定された身長を記入して線で結び、曲線を描きます。
その曲線が横ばいになっていたり、下に傾いていたら伸びが悪くなっていることを示しています。
なんらかの原因で低身長の症状になっていると思われます。
考えられる原因のひとつとして、成長ホルモンの分泌不足があります。
小児科を受診すると、生まれた時の状態や病歴、両親の身長なども考慮して、血液検査と手のレントゲン撮影を行います。その結果によって成長ホルモンの低身長への影響を判断します。
なぜ、手のレントゲンを撮るのかということですが、手には複数の骨があるため、骨の成熟度をみるのに最適だからです。
成長曲線は、かかりつけの小児科医で入手できます。
また、インターネット上で数値を入力すると自動で曲線を作成してくれるサービスもあります。
成長曲線を作成して、子どもの健やかな成長を支えてあげましょう。